研究課題
1.エペリゾン封入リポソームのミトコンドリアへのエペリゾン導入効率の検討・・・Cdk5rap1欠損マウスから心筋、骨格筋および神経細胞を取り出し、初代培養を行った。培養細胞の培地に1、5、10および100micro Mのエペリゾン封入リポソームを添加し、24時間培養した。培養後、エペリゾンに予め付加していた蛍光色素Cy5.5シグナルについて、共焦点レーザー顕微鏡で観察し、ミトコンドリア内へエペリゾンが導入されているか確認したところ、エペリゾンがミトコンドリア内膜内に導入されていることが明らかになった。さらに、エペリゾンを導入することにより、Cdk5rap1欠損細胞のミトコンドリアタンパク質の誤翻訳が抑制されるか、ミトコンドリアDNAがコードする全13種類のミトコンドリアタンパク質翻訳量、コンプレックス活性、ミトコンドリア膜電位、マイトファジーの形成などについて検討した。エペリゾン封入リポソームを培養細胞培地に添加することにより、ミトコンドリアDNA由来蛋白質量が、1.3~2.2倍上昇した。またコンプレックスIとコンプレックスIIIの活性が有意に上昇した。2.ミトコンドリア病モデルマウスでの効果検討・・・Cdk5rap1欠損マウスの尾静脈から1.6mg/kg~160mg/kg量のエペリゾン封入リポソームを投与した。投与後の経時的エペリゾン体内動態について、小動物用イメージングシステムでCy5.5の蛍光色をイメージングすることにより検討した。心筋および骨格筋において細胞内へのエペリゾンの取り込みは認められたが、ミトコンドリアへの局在は認められなかった。
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Cell Reports
巻: 22 ページ: 482-496
10.1016/j.celrep.2017.12.051.