研究課題
本研究では光学的に透明であるというゼブラフィッシュに対し、膵ランゲルハンス細胞の構成細胞であるα細胞、β細胞、δ細胞の各細胞に特異的な蛍光蛋白を発現する3重トランスジェニックゼブラフィッシュ(α細胞:gcgaプロモーター、mTurquoise、β細胞:insプロモーター、mCherry、δ細胞:sst2プロモーター、mVenus)を作成し解析することで生体のエネルギー代謝において特に重要な機能を持つ膵ランゲルハンス島細胞の量や比率の制御のための分子メカニズムに迫ろうとする試みである。膵ランゲルハンス島細胞の蛍光顕微鏡下の画像解析を5dpf(days post fertilization)、7dpf、9dpfにおこなった。これよりβ細胞数に対するα細胞数の割合は5dpfと比較して7dpf以降に急速に増加するということを明らかにした。さらに、5dpf、7dpf、9dpfの各時期における種々の膵島細胞の遺伝子発現を個別に検討するために、ゼブラフィッシュ膵島細胞のフローサイトメトリーによる解析およびセルソーターによる膵島細胞の採取に係る技術開発を行いこれに成功した。フローサイトメトリー及びセルソーターによるゼブラフィッシュの膵ランゲルハンス島細胞の解析は過去に報告はなく新規性が高い。今回の成果によって今後膵島細胞の正確な採取を行うことが可能となる。このことは従来検討が困難であった膵島内の細胞間相互作用・制御の分子メカニズムの解明につながる重要な技術であり、今後様々な関連する研究に寄与してゆくものである。
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