研究課題/領域番号 |
16K15534
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
早川 昌弘 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院教授 (40343206)
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研究分担者 |
佐藤 義朗 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (30435862)
奥村 彰久 愛知医科大学, 医学部, 教授 (60303624)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 細胞療法 / 慢性肺疾患 |
研究成果の概要 |
新生児慢性肺疾患(CLD)は呼吸器関連障害に加え、精神運動発達遅滞などの危険因子であり、呼吸器以外の様々な臓器に影響をもたらす可能性が指摘されている。本研究では炎症性ケモカインCCL2を阻害するMSC(7ND-MSC)やMultilineage-differentiating stress enduring cells (Muse細胞)の静脈内投与の複数臓器への効果を検討した。7ND-MSC およびMuse細胞の静脈内投与は、通常の間葉系幹細胞よりも強く全身性炎症および気道炎症を抑制し、肺組織における肺胞発達障害や心臓における肺高血圧性変化に対し治療効果をもたらすことが確認された。
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自由記述の分野 |
胎児・新生児学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究から得られた結果は、新生児慢性肺疾患(CLD)児において、呼吸器疾患のみならず肺高血圧症や心機能の長期予後改善につながる可能性がある。また、CLDモデルの中枢神経の評価において正常ラットとの差異をみとめ、CLD児の神経学的予後不良の基礎データをえることができた。 早産・低出生体重児の生存率が上昇しているが、CLDの罹患率は依然として高率である。幹細胞療法によりCLD児の長期予後を改善させるという本研究の成果は、CLD児の健康のみならず医療費削減につながり大きな社会的意義があると思われる。
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