本研究では、酸素濃度の変化によりラット肺小動脈及び動脈管平滑筋細胞の遺伝子発現がどのように変化するのかをDNAマイクロアレイ法で調査した。それぞれの平滑筋細胞を低酸素状態で48時間培養後に正常酸素状態で24時間培養した群で発現の変化した遺伝子を調査した。肺小動脈及び動脈管平滑筋細胞で、酸素濃度の上昇により、transmembrane protein 104やolfactory receptor 1262の発現が優位に上昇し、ankyrin repeat domain 37の発現が優位に低下した。今後、肺小動脈や動脈管において、今回の研究で得られた遺伝子の機能を調査していく。
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