研究成果の概要 |
水疱性類天疱瘡(BP)は、皮膚の基底膜構成分子のひとつである17型コラーゲン(COL17)を自己抗体が標的とする自己免疫疾患である。本研究では、IgM型抗COL17モノクローナル抗体(mAb)産生ハイブリドーマを用い、同一の可変領域を持ち、IgMからIgG1, IgG2a, IgA, IgEへクラススイッチしたmAbをそれぞれ作製した。各mAbを新生仔マウスへ投与したところ、投与抗体は皮膚基底膜部へ沈着し、IgG2a投与マウスでは活性化した補体の沈着も認めた。しかし投与抗体のサブクラスによる表現型の違いは認めず、補体が活性化しても水疱形成には至らない可能性を示唆した。
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