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2016 年度 実施状況報告書

血漿中がん細胞エクソソーム由来免疫チェックポイント阻害薬バイオマーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 16K15543
研究機関千葉大学

研究代表者

松江 弘之  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (10250424)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード皮膚腫瘍学 / 悪性黒色腫 / バイオマーカー
研究実績の概要

日本人の2人に1人ががんになる時代に、最近メラノーマに適応になった免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-1抗体、抗CTLA4抗体はその他のがん患者にも適応が拡大されつつある。これらの高額な治療をどのように適正使用するかが重要であり、国の総医療費の増加を抑える為にも適正使用のバイオマーカーを見出すことが喫緊の課題である。本申請研究では、原発巣、再発巣、血中がん細胞、転移巣のすべてに由来する血漿中のがん細胞由来のエクソソーム(細胞外小胞)構成成分の解析から適応と副作用のバイオマーカーの候補を見出し、簡便で感度・特異度が高い検出方法の確立を目指す。本研究を開始するにあたり、担癌患者の試料(切除部位組織、転移部位組織、血液成分)の試料から遺伝子を解析する必要があるため、「皮膚腫瘍における遺伝子・タンパク動態解析研究」の課題名で当大学学部内の生命倫理審査委員会に申請書を提出し、実施の許可を得た(平成28年9月12日)。本申請では、患者さんへのインフォームドコンセントを得て、がん細胞と血液成分の遺伝子・タンパクを解析できるように申請している。大学院生が、エクソソーム解析の前段段階として、がん組織からDNAを抽出し、がん遺伝子などの解析を開始し、配列の確認と手技の安定を図っている。また、本研究の推進にとって適切な患者から、同意書を取ったのち,試料の適切な保存を開始した。その大学院生ががん治療の診療の専門で、本年度から基礎研究を開始したところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

課題を推進するために必要な生命倫理審査の承認が遅れたため、試料の集積に後れを生じた。基礎研究を始めて開始した大学院生一人は、再現性よくがん組織から遺伝子を解析する手技を修得するのに時間を要したため、エクソソーム解析の系の確立に遅延を生じている。貴重な患者さんからの試料を適切に調整し保存することは今後の研究の進展を左右するため慎重に推進している。

今後の研究の推進方策

平成29年度4月より、当初計画のエクソソーム解析の方法の樹立、RT-LAMPの解析と患者試料の調整と保存にあたる人員を増やして研究を開始する。

次年度使用額が生じた理由

RT-RAMP法の開発の開始が遅れているため。

次年度使用額の使用計画

RT-LAMP法に必要な試薬、エクソソーム抽出のための試薬、DNA抽出、配列決定など分子生物学的試薬の購入に充てる予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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