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2017 年度 実施状況報告書

血漿中がん細胞エクソソーム由来免疫チェックポイント阻害薬バイオマーカーの探索

研究課題

研究課題/領域番号 16K15543
研究機関千葉大学

研究代表者

松江 弘之  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (10250424)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード悪性黒色腫 / メラノーマ / バイオマーカー / エクソソーム / RT-LAMP法
研究実績の概要

最近メラノーマに適応になった免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-1抗体、抗CTLA4抗体は、その他のがん患者にも適応の拡大が期待されている。これらの高額な治療をどのように適正使用するかが重要であり、国の総医療費の増加を抑える為にも適正使用のバイオマーカーを見出すことが喫緊の課題である.本研究では、免疫チェックポイント阻害薬の治療を受けたメラノーマ患者の臨床データセットの解析と原発巣、再発巣、血中がん細胞、転移巣のすべてに由来する血漿中のがん細胞由来のエクソソーム(細胞外小胞)構成成分の解析を行い,適応と副作用のバイオマーカーの候補を見出し簡便で感度・特異度が高い検出方法の確立を目指している。
1.本研究に必要な生命倫理審査の承認を生命倫理委員会から得た.2.メラノーマ患者からの血漿を含む種々のサンプルを蓄積している.(免疫チェック阻害薬使用患者を含む).3.メラノーマ病変部切片から組織マイクロアレーを作製し,多くのがん関連遺伝子の発現を一度に解析する実験系を確立した.たとえば,PD-L1の発現に関しての多くの知見も蓄積している.4.病変部からDNAを抽出し,遺伝子パネル解析を用いてがん関連遺伝子の変異の知見を蓄積している.それらの中にバイオマーカーの候補がないかを臨床データと照らし合わせて検討中である.5.ヒトメラノーマ細胞株(3株)からRNA を抽出し,PD-L1をはじめがん関連遺伝子の発現をRNAseqで確認している.6.RT-LAMP法の確立に取り組んでいる

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

臨床サンプルは適切,適正に蓄積されているが,RT-LAMP法の確立が遅延している.

今後の研究の推進方策

今後も継続的に臨床サンプルを蓄積する予定である.適正なコントロール細胞を用いて評価しながらRT-LAMP法の確立を目指す.

次年度使用額が生じた理由

RT-LAMP法を用いてPD-L1、PD-L2 mRNAなどを検出するためのプライマーの同定が遅れ, RT-LAMP法の開発が遅れている。この方法の確立は、皮膚がん(メラノーマを含む)患者血漿由来エクソソーム中のPD-L1、PD-L2 mRNAの検出に重要であり、抗PD-1抗体の適応と副作用のバイオマーカーの候補を見出す今後の研究の進展を左右するため慎重に推進しているため。未使用額は次年度、RT-LAMP法の開発のためのプライマーなどの試薬や器具の消耗品として執行する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 悪性黒色腫におけるゲノム・エピゲノム変異2017

    • 著者名/発表者名
      山本洋輔
    • 学会等名
      第76回日本癌学会学術総会

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公開日: 2018-12-17  

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