研究成果の概要 |
全身性強皮症(SSc)患者の一部にケブネル現象による皮膚硬化が生じる点に着目し、表皮細胞依存性線維化誘導因子の同定、および表皮細胞を標的とした治療薬開発を目的に本研究を立案した。表皮細胞特異的Fli1欠失マウスを用いた解析結果からIL-1 alpha,CTGFが、SSc患者の血清と皮膚組織を用いた解析結果からpsoriasinとLL-37が「表皮細胞由来線維化誘導因子」として同定された。現在、これらの分子の発現を表皮細胞において抑制する方法として、マイクロニードルや外用薬など、核酸医薬(siRNA, microRNAなど)の局所療法の開発を進めている。
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