研究課題/領域番号 |
16K15565
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研究種目 |
挑戦的萌芽研究
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
池田 和隆 公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 分野長 (60281656)
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研究分担者 |
井手 聡一郎 公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 主席研究員 (30389118)
藤田 雅代 公益財団法人東京都医学総合研究所, 精神行動医学研究分野, 主席研究員 (90415539)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 難治性うつ病 / アルコール依存 / 難治性気分障害 / ケタミン / 抗うつ薬 / モデル動物 / GluN2D / NMDA受容体 |
研究成果の概要 |
アルコール依存併発の難治性うつ病モデルマウス作成を試み、スクロース嗜好性試験および新奇環境摂食抑制試験において、フルオキセチン連続処置では寛解しないが、ケタミン単回投与で寛解するうつ病モデルマウスを見出した。さらに、GluN2Dの遺伝子欠損マウスを用いた研究において、光学異性体のRケタミン単回投与後に見られる持続的な抗うつ作用発現と認知機能阻害においては、GluN2Dが重要な役割を担っていることを明らかにした。
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自由記述の分野 |
精神神経科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルコール依存症とうつ病は合併頻度が高く、既存の抗うつ薬では治療効果が低いことから、合併患者における発症メカニズム解明と治療法の開発が求められているものの、動物モデルを用いたアルコール依存併発の難治性うつ病研究は殆ど行われていなかった。本研究成果は、難治性うつ病治療に有用であるとされるケタミンの作用機序解明に繋がる知見を提唱するとともに、アルコール依存併発の難治性うつ病モデルマウスを新たに構築することで新規創薬・治療法開発に有用なツールを提供する。
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