一般思春期児童コホートを対象に、来所型調査を行った。児童に自宅で糞便を採取してもらい、調査会場で回収した。解析業者に委託し、糞便検体の細菌叢を測定した。主養育者に自記式質問紙(Child Behavior Checklist)を回答してもらい、思春期児童の抑うつ症状を評価した。 その結果、314名の思春期児童の腸内細菌叢を同定できた。帝王切開の有無と思春期児童の腸内細菌叢の間には有意な関係がみられなかった。また、母乳栄養期間は抑うつ症状と有意な関係を示さなかった。特定の腸内細菌叢の比率が高いことが、思春期児童の抑うつ症状の強さと関係していた。この関係は、性別、月齢などを調整しても有意であった。
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