研究課題/領域番号 |
16K15578
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
櫻井 良憲 京都大学, 複合原子力科学研究所, 准教授 (20273534)
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研究分担者 |
高田 卓志 京都大学, 複合原子力科学研究所, 助教 (60444478)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 硼素中性子捕捉療法(BNCT) / ビームプロファイル / 放射線着色 / 粒子線治療 / 放射線計測 / 品質保証/品質管理(QA/QC) / 医学物理 / 放射線工学 |
研究実績の概要 |
平成30年度初頭は、平成29年度に引き続き、シミュレーション計算を主体に着色パネルスキャナの詳細設計を進めた。使用する可視光光源、コリメータユニット、等の仕様の詳細を確定した。また、平成29年度に作成した40×40の受光部、光源側および受光側に40×40の孔の開いたコリメータユニットを配置したスキャナの試作機の特性評価を、γ線照射を行った試料を用いて行った。 8月末の京都大学研究炉(KUR)の運転開始後、重水中性子照射設備において着色試料に対する中性子照射実験を行い、着色パネルスキャナの詳細仕様を確定した。その後、着色パネルスキャナ実機の製作を行った。試作機で得られた知見、および、これまでのシミュレーションを主体にした検討結果をもとに、RGB変色可能なLEDパネルを可視光光源はとし、48ch受光素子アレイをモーター駆動により走査する構造とした。また、光源側および受光側に40×40の最適化した径の孔の開いたコリメータユニットを配置した。 着色パネルスキャナの作製と並行して、着色試料に対する低エネルギーおよび高エネルギー中性子の照射実験を行い、各成分に対する着色物質の詳細を決定した。選定した着色物質を用いて着色パネルの作成を行った。作成した着色パネルについて、KUR重水中性子照射設備およびγ線照射装置において、中性子およびγ線照射実験を行った。比較のため、放射化箔およびTLDによる線量評価も行った。照射後、着色パネルスキャナにより読取・データ処理を行った。
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