我々は、接着性の細胞の凝集体であるスフェロイドを任意の形態に積層し、3次元の組織構造体を作製する技術としてバイオ3Dプリンタを開発した。本研究では、ドーム型心筋組織の作製及び最適な培養環境を検討した。 まず、ヒト繊維芽細胞のスフェロイドを用いて、ドーム型組織体の培養方法を検討した。その結果、培養方法を改良することで、形態を保持したまま、剣山から回収することが出来た。次に、ヒト心筋スフェロイド、ドーム型心筋組織体の培養を試みた。その結果、剣山から回収後、形態は保持していたが、自律的な拍動が著しく弱かった。今後は、剣山を改良することで、栄養素が組織体内に供給出来る様になることが必要である。
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