ラットThromboxane A2 receptorのC末端にEYFP遺伝子を、細胞内ループ領域3の異なる位置にRluc遺伝子を挿入した5種類のプラスミドを、リポフェクションによって293T細胞に導入した後、BRET assayによって3種類のantagonistに対する応答性を検討した。その結果、前年度までに最も良好な反応性が見られたプラスミドは他の2種類のantagonistに対しても最も良好な反応性が見られた。そこで、この最も良好な反応性が見られたプラスミドを用い定常発現株を作成した。 また、ラットProstaglandin I2 receptorのC末端にEYFP遺伝子を、細胞内ループ領域3の異なる位置にRlucを挿入した5種類のプラスミドを、リポフェクションによって293T細胞に導入した後、BRET assayによって1種類のagonistに対する応答性を検討した。その結果、2種類のプラスミドに良好な反応性が見られた。また、この5種類のプラスミドの他の1種類のagonistに対する応答性を検討したところ、良好な反応性が見られた2種類のプラスミドは他のagonistに対しても良好な反応性が見られた。そこで、これらの良好な反応性が見られた2種類のプラスミドの安定発現株の作成に取り組んでいる。 今後、得られた定常発現株の検証をさらに進め、研究成果を積極的に発信していく必要がある。
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