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2017 年度 実施状況報告書

超高精度プロテオーム解析を用いた圧迫性神経障害の新規血中バイオマーカーの確立

研究課題

研究課題/領域番号 16K15653
研究機関群馬大学

研究代表者

筑田 博隆  群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30345219)

研究分担者 早川 謙太郎  東京大学, 医学部附属病院, 登録診療員 (20770697) [辞退]
大出 晃士  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (40612122)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードプロテオーム / バイオマーカー
研究実績の概要

本研究は、超高精度プロテオーム解析によって脳脊髄液に含まれるタンパク質を同定し、高齢者にみられる腰部脊柱管狭窄症の神経障害の定量化をおこなうことを目的としている。専門医により腰部脊柱管狭窄症と診断された9名より、脊髄造影検査時に脳脊髄液を採取した。神経症状の程度は、validationがなされているZurich Claudication QuestionnaireおよびNeuropathic Pain Symptom Inventoryを用いて評価した。対照群として、神経圧迫がないことが確認された若年脊柱側わん症患者の脳脊髄液を用いた。まず、この2群の検体について、高感度質量分析器を用いて網羅的にペプチドを同定した。測定はアルブミンを除去する条件と除去操作を加えない条件の2通りでおこなった。含有タンパク質は全検体のミックスに対する比として評価した。さらに加齢による影響を考慮し、腰部脊柱管狭窄症患者の年齢に近い関質性膀胱炎患者から腰椎麻酔時に採取した脳脊髄液を用いて3群による比較をおこなった。
測定の結果、腰部脊柱管狭窄患者において、有意に増加あるいは減少しているタンパク質候補分子が30程度得られている。現在、新規に腰部脊柱管狭窄症手術例の脳脊髄液を採取し、結果のverificationをおこなう準備を進めている。再現性が確認された分子については、より精度が高い定量的な分析をおこなう予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計測についてはおおむね順調に進展している。研究代表者が2017年2月に群馬大学へ転任したため、新たな倫理申請が必要となるなど研究環境の整備に時間を要している。

今後の研究の推進方策

現在候補としてえられた分子について、新たな検体で再現性が得られることを確認する。倫理委員会での承認がえられしだいverification studyをおこなう。

次年度使用額が生じた理由

候補分子についてこれまでと別の検体でverificationをおこなうため、今年度は倫理委員会への申請、検体採取を主に行った。実際の測定はH30年度に入りおこなうため、次年度使用額が生じている。

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公開日: 2018-12-17  

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