遺伝子導入によりGFPを発現するヒト前立腺癌細胞PC-3を作成し,ヌードマウスの脛骨に注射することにより骨転移モデルを作成した.注射から1週後,抗CEAモノクローナル抗体をDyLight 650で標識してマウスに尾静脈注射した.コントロール群のマウスに対して明視野で腫瘍切除術(BLS)を行い,13匹のマウスに対して蛍光ガイド下で腫瘍切除術(FGS)を行った.結果として,FGSは有意に遺残腫瘍を減少させ,無再発生存率を改善した.FGSは骨転移モデルにおいて,遺残腫瘍,腫瘍再発を減少させることが示された.この手法を応用することにより様々な癌腫における遺残腫瘍,腫瘍再発の減少が期待できると思われる.
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