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2018 年度 実績報告書

癌性疼痛患者における全身の痛覚過敏性亢進の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16K15683
研究機関川崎医科大学

研究代表者

中塚 秀輝  川崎医科大学, 医学部, 教授 (70263580)

研究分担者 前島 亨一郎  川崎医科大学, 医学部, 准教授 (20549852)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードBDNF / TrkB-2 / 鎮痛効果
研究実績の概要

TrkB-2発現ベクター(DNA)投与は疼痛閾値の改善は認められたが食欲不振や体重減少がみられ何らかの細胞毒性があることが推察される。その結果発現ベクター(DNA)投与を中止してTrkB-2タンパクによる疼痛抑制効果を試みた。
このベクターをもとに大腸菌を用いてTrkB-2タンパク(eTrkB)を合成し、脊髄くも膜下に投与(111ng)した。モデル作成後7日目で投与した結果、4日間有意に疼痛閾値が改善され、また同時にGFP発現が観察された。蛋白投与の場合は細胞毒性は認められなかった。
なおこのタンパクを熱処理したり、TrkB-Fc投与(100ng)では疼痛閾値の改善はみられなかった。さらにANA-12(TrkB antagonist:100ng)投与では投与4時間後には一過性の疼痛閾値の改善はみられたが持続的な改善はみられなかった。(Hazama, K et al, 2018, Kawasaki Med J)
TrkB-2タンパク投与による疼痛改善の機序をさらに解明するために、P2X4R(脊髄中マイクログリア細胞のプリン受容体)のPCR用 primerを設計し、痛みとの関連を調べている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Novel analgesics targeting brain-derived neurotrophic factor for neuropathic pain2018

    • 著者名/発表者名
      Keita HAZAMA, Kae IKEDA, Masatsugu TSUGE, Yoshitaro ITANO, Mamoru OUCHIDA, Hideki NAKATSUKA
    • 雑誌名

      Kawasaki Medical Journal

      巻: 44(2) ページ: 41-52

    • DOI

      10.11482/KMJ-E44(2)41h

    • 査読あり

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公開日: 2019-12-27  

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