shRNA library screeningによりCRPC細胞株であるAILNCaP細胞に対して有意に細胞増殖抑制をもたらす可能性が示唆された遺伝子に関して、新規治創薬標的遺伝子となり得るかvalidationを行った。 スクリーニングにより抽出された遺伝子群のCRPC組織における発現をGene Expression Omnibus (https://www.ncbi.nlm.nih.gov/geo/)に寄託されている Grasso et al.(Nature 2012)の cDNA microarray data base 結果を用いて比較を行ったところ、複数の候補遺伝子がヒトCRPC組織においても発現亢進を来していることが明らかとなった。 これらの遺伝子に関して clonogenic assay により in vitro における増殖抑制効果の検討を行ったところAILNCaP細胞に対して同効果を認める遺伝子群を認めた。上記の結果より、これらの条件を満たした遺伝子群はCRPCに対する新規治創薬標的候補遺伝子となり得ると考えられた。また、epigeneticsに関連する治療標的遺伝子が抽出されたことからAILNCaP細胞に関してRNA-seqを施行したところ、AR-V7以外のAR splicing variantが複数存在することも確認された。
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