研究課題
本研究は母体-胎児間での細胞の相互交換現象であるマイクロキメリズムの成立機序の解明とその免疫寛容機構の移植医療及びがん治療への応用を目的としていた。本研究の鍵となるモデル動物作製については2年間関連する腫瘍関連、生殖工学関連の学会等で情報を収集し試みたが安定した作成系を得るにはいたらなかった。 しかしながらそれに派生したいくつかの婦人科腫瘍に関する知見を得た。 卵巣成熟嚢胞性奇形種は卵子の単為発生をその起源とし、臨床的にもきわめて発生頻度の高い卵巣腫瘍である。 若年者で再発を繰り返した同疾患の組織についてマイクロアレイ解析を行い、正常群との比較が進んでいる。 卵子活性化に関連する遺伝子において正常群との差異がみとめられている。 また、それらの組織中のマイクロキメラの発現程度についても解析をすすめてゆく予定である。
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