研究課題
着床能のバイオマーカーの候補分子抽出の目的で、RU486、ICI182780およびパラコートによる着床障害マウスモデルを用いて着床特異的に発現する子宮頸部上皮の分子を抽出を行った。具体的には、マウス着床前期から着床期にかけて子宮頸部上皮に発現するmRNAを時系列で比較し、着床期特異的に変動する遺伝子のうち、着床障害マウスで変動しない遺伝子群を抽出し、着床期特異的な320遺伝子を抽出できた。次に、着床に必須の子宮因子であるLIFが子宮頸部細胞の着床能のマーカーになるかどうかを検討した。マウス子宮頸部上皮のLIFは着床期に増加し着床障害マウスで低下し、ヒト子宮頸部上皮でも着床期にLIF発現が増加したことから、子宮頸部上皮のLIFが着床能のマーカーになりうると考えられた。子宮頸部スメアによる着床検査の臨床応用に向けた基礎的知見が得られた。
1: 当初の計画以上に進展している
マウスモデルを用いた研究が順調に行われており、その成果も順調に得られている。これらの成果をさらに発展させ、次年度以降の研究の更なる進展が期待できる。
順調に進展し成果を上げているため、研究計画通りに進める予定とする。
最終年度研究のまとめに際し、必要と思われる経費を残した
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 1件、 査読あり 13件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件、 招待講演 6件) 備考 (1件)
Endocrinology
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