研究課題/領域番号 |
16K15702
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
藤原 浩 金沢大学, 医学系, 教授 (30252456)
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研究分担者 |
高倉 正博 金沢大学, 附属病院, 准教授 (20313661)
大黒 多希子 金沢大学, 学際科学実験センター, 教授 (30767249)
服部 明 京都大学, 薬学研究科, 准教授 (50300893)
河崎 洋志 金沢大学, 脳・肝インターフェースメディシン研究センター, 教授 (50303904)
荒木 慶彦 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 先任准教授 (70250933)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | laeverin / 初期絨毛 / 臍帯血 / hTERT |
研究実績の概要 |
ヒト発生過程において血球と血管新生は胎芽よりも早い時期から初期絨毛間質内で開始されている。従って胎児の循環系には絨毛由来の幹細胞が存在していると予想されるが、その詳細は明らかではない。今回の検討で、臍帯血中に本研究申請者らが遺伝子構造を決定したlaeverin蛋白を発現するOct4陽性の細胞、さらにhuman telomerase reverse transcriptase (hTERT)活性を有する細胞群が見いだされた。そこでhTERT発現を幹細胞の機能マーカーとして応用し、laeverin陽性の新規の胎児循環幹細胞を同定してその機能解析を行ない、再生医学の分野に産婦人科から新たな情報発信をすることを目指して本研究を挑戦的萌芽として申請した。 その結果、臍帯血および初期絨毛組織からlaeverin陽性細胞を分離することができ、laeverin陽性細胞の発現遺伝子および蛋白群を探索することが可能となった。また絨毛組織でのlaeverin陽性細胞の局在も明かとなり、さらにヒトlaeverinの遺伝子過剰発現マウスの作成が開始された。 これらの成果は、将来ヒトES細胞やiPS細胞を用いた再生医学の分化誘導機構の発展に貢献することが期待できる。
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