初年度に最適化を行ったペリオスチンアンチセンスの薬効を、既に確立しているマウス網膜血管新生モデル(OIR)・脈絡膜血管新生モデル(CNV)にて評価した。 高酸素負荷直後に最適化ペリオスチンアンチセンスを経口投与した。血管新生誘導後5日にフラットマウントを作成して血管新生抑制効果を定量化した。ペリオスチンアンチセンスは対照コントロールに比べて虚血領域と病的血管新生をいずれも約50%程度抑制した。その後眼球摘出し、ペリオスチンアンチセンスの組織学的、電気生理学的な安全性を評価した。組織学的、電気生理学的いずれにおいてもコントロールに比べて有意な変化はなかった。 マウスにレーザーを照射し、脈絡膜新生血管を誘導した。同時に、ペリオスチンアンチセンスを硝子体注射した。注射後7、24日目にフラットマウントを作成し、血管新生および線維化抑制度を評価した。脈絡膜血管新生はネガコンに対して有意な抑制効果が認められた。 線維化は 抑制傾向を認めた。その後眼球摘出し、ペリオスチンアンチセンスの組織学的、電気生理学的な安全性を評価した。組織学的、電気生理学的いずれにおいてもコントロールに比べて有意な変化はなかった。
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