血流測定用受光発光素子について、ラットモデルおよび健常者において検証した。フーリエ変換を用いたFFT解析において両者においてその有効性を立証することができた。動物実験と健常者試験を重ねる中で求められる改良点をフィードバックし、デバイスの設計と作成を年度途中に改良した。特に将来ウェアラブルとするために、接続部の軽量化と、誰にでも操作しやすい接続とすることに工夫をした。部分的な血流障害に関しても計測はしたものの、デバイスを貼付したままでのモデル作成が不十分であったために、動物モデルの改善が求められた。 色センサーとしてのRGB素子について、ラットモデルおよび健常者において検証した。個体差が大きいことからカットオフ値の設定が課題として残った。温度センサーにおいてもラットモデルおよび健常者において検証した。特に臨床試験を想定して健常者の各部位における活動別の温度データを収集した。血流障害の検出としては、カットオフ値の設定が課題として残った。 平成28年度の目標としては一部課題として残る部分があるものの、平成29年度内の目標であるヒト用へのプログラム改変と臨床試験に向けた準備は前倒して実施することができた。平成28年度内にEMC試験等、安全性に対する検証を行うことができ、臨床試験のプロトコール作成、および倫理委員会における認定にたどり着けた。
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