造血幹細胞に由来する細胞が赤色蛍光色素を、Ⅰ型コラーゲン産生細胞が緑色蛍光色素を発現するマウス(Tie2Cre;Ai14;COL/EGFPマウス:以下TAGマウス)を作製した。TAGマウスの背部に肥厚性瘢痕を作製し、瘢痕内の組織を観察したところ、瘢痕内のⅠ型コラーゲン産生細胞は全て造血幹細胞由来であることがわかった。続いて瘢痕内の細胞をフローサイトメトリーで解析することを試みたが、少数のTAGマウスからでは解析に必要な細胞数を得ることができなかった。そのため、TAGマウスを大量生産できる系を確立したが、系の確立に時間を要した。
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