研究課題
挑戦的萌芽研究
肥厚性瘢痕は、創傷治癒反応が過剰に起こりコラーゲンなどが蓄積した状態である。肥厚性瘢痕形成に関わる因子として主なものに、(1)創部にかかる緊張、(2)創部での炎症があり、機械的伸展刺激時の樹状細胞と線維芽細胞との交互作用の働きを調査する予定であったが、うまくいかなかった。しかし、その中で伸展刺激時の表皮細胞と線維芽細胞の交互作用についても調査し、伸展刺激により表皮細胞はEndothelin-1を分泌するが、一方線維芽細胞はEndotheline Receptor BおよびそのカップリングチャネルであるTRPC3n発現・活性が上昇し、肥厚性瘢痕形成の一因となっている可能性があることを発見した。
形成外科