研究成果の概要 |
Damage associated molecular patterns, DAMPsは主として障害を受けた細胞から放出され、代表的にはヒストン類やHMGB1 が挙げられる。ヒストンに関してはフリー(naked) 状態で細胞外に放出される場合と、exosome 内に内包されて放出される場合のあることが判明したが、HMGB1に関しては多くはnaked 状態での放出であると考えられた。これは、ヒストンの場合にはARDSなどの単臓器の、HMGB1 の場合には全身性の血管内皮細胞障害に基づく“播種性”血管内凝固症候群のメディエータとして働くという、病態発現の違いの一部を形成している可能性が示唆された。
|