5-アミノレブリン酸(ALA)は、ヘムオキシゲナーゼ-1(HO-1)によって分解されるヘムの合成前駆体である。最近の研究では、5-ALAがHO-1 mRNAを誘導することが報告されている。本研究は継続中ではあるが、中間結果から敗血症患者における5-ALA経口投与がサイトカインIL-6産生を減少させた。 HO-1は、敗血症などの様々なストレスによっても誘導されることが知られているが、敗血症時の炎症反応を抑制できる可能性を示唆している。今後、新たな治療戦略として敗血症患者で5-ALAがサイトカイン産生を抑制するできることが明らかになれば多臓器傷害への進展および転帰改善に寄与できる。
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