研究分担者 |
窪木 拓男 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (00225195)
大島 正充 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(歯学系), 准教授 (00548307)
前川 賢治 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (20304313)
大橋 俊孝 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (50194262)
渡辺 亮 京都大学, iPS細胞研究所, 特定拠点助教 (60506765)
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研究実績の概要 |
本申請では,歯科医学において未達成の重要な研究課題である「象牙芽細胞マスター遺伝子の同定」を試みることを目的としている. 平成28年度は,Laser Micro-Dissection法を用いて生後30日齢のイヌの帽状期歯胚の成熟象牙芽細胞,未分化象牙芽細胞,歯髄細胞を 特異的に抽出することに成功し,次世代シークエンサーを用いたRNA-Seq解析を行い,データベースの構築した.平成29年度は,上皮組織と間葉組織を用いて再生歯胚を作成し,器官培養を行い,培養12h , 24h, 48時間後にサンプリングを行い,歯の発生過程においてどのような遺伝子群に変化が生じるか,RNA-Seq解析を行った.そして,平成28年度に抽出した因子と比較検討し,最終的に象牙芽細胞の分化に重要であると推測される因子の絞り込みまで終了した. また,生体から象牙芽細胞を単離しても,その形質を保った状態の培養が難しく,in vitroでの解析が困難であった.そこで,上皮 間葉相互作用で発生する歯において,発生過程にどのような基底膜が重要かを明らかにすることが,未分化象牙芽細胞の培養技術の発 展に繋がると考え,平成28年度から歯の発生に関わる重要な基底膜の網羅的解析を開始し,幾つかの関連因子の抽出に成功した.平成29年度から,抽出された因子に関して,リコンビナントタンパク質の作製を試みている.
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