研究課題/領域番号 |
16K15820
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
茂野 啓示 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 非常勤講師 (00162587)
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研究分担者 |
中村 達雄 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 准教授 (70227908)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 口腔顎顔面再建外科学 / 骨髄由来単核球 / 人工神経 / 神経損傷 |
研究実績の概要 |
歯科・口腔外科領域に於いて、下顎神経(下歯槽神経)を事故・外傷もしくは歯科治療時の事故等により損傷した場合を想定し、我々の開発した人工神経管を用い、イヌ下歯槽神経の再生実験を行なってきた。イヌ下歯槽神経の人工的な10~30mmギャップの再生実験は成功し、既に臨床応用も行なっている。さらに神経再生の質と量を高める為に宿主より採取した骨髄由来単核球を用い、(PGA-C tube:人工神経管に単核球を含浸させる)イヌ下顎神経の再生実験を行い、良好な結果が得られている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでイヌ、下歯槽神経の10~30mmギャップの再生実験については、我々の開発した人工神経管(PGA-C tube)を用い、神経生理学的、病理組織学的に成功している。また宿主より採取した骨髄由来単核球を人工神経管に含浸させ、通常に下歯槽神経再生モデルをcontrolとして治癒を比較している。10~30mmギャップに関しては明らかに実験群(PGA-C tube+骨髄由来単核球)の方が神経再生の質、量ともにcontrol群より良好な神経再生の結果が得られている。
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今後の研究の推進方策 |
今後はイヌ、下歯槽神経再生モデルだけでなく、イヌ顔面末梢神経及び混合性の顔面神経再生モデルを作り、通常の人工神経管(PGA-C tube)を用いた系と骨髄由来単核球を使用した系との神経再生の質と量について実験を進めて行きたい。
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