顎、顔面領域の三叉神経はこれまで再生が困難とされてきた。これに対し、我々は新たに開発した合成高分子+コラーゲン複合材料(PGA-Cチューブ:人工神経管)とin situ Tissue Engineeringの手法を用いて、三叉神経損傷が原因で起きていた神経因性疼痛(いわゆるCRPS)に対し良好な回復が得られることを報告してきた(Seo K, Periph Nerve 26:2015)。これらの実績に基づき、再生力を促進させる可能性を秘めた自己骨髄由来単核球を併用することにより、より早く、緻密に顎、顔面領域の三叉神経を再生させ、早期の治癒を得られることがわかった。
|