研究実績の概要 |
1.口蓋裂患者の家系調査を申請者が事務局長兼学術委員長を務めている国際口唇口蓋裂協会(91か国2,444名の口唇口蓋裂専門家)のすべての会員に依頼した。 2.ベトナム(12月23日から31日)、ミャンマー(2月11日から19日)において現地調査を行った。 3.口唇口蓋裂患者のデータベース化を行い、以下の結果を得た。 口唇口蓋裂患者の中で裂型が明らかな症例は4,321例であり、裂型別では、口唇裂が647例(15.0%)、口唇顎裂が788例(18.2%)、口蓋裂が1,066例(24.7%)、口唇口蓋裂が1,820例(42.1%)であった。裂型別の性差は、口唇裂が男性349例(53.9%)、女性298例(46.1%)、口唇顎裂が男性413例(52.4%)、女性375例(47.6%)、口蓋裂が男性417例(39.1%)、女性649例(60.9%)、口唇口蓋裂が男性1,106例(60.8%)、女性714例(39.2%)であった。裂側に関しては、片側性の口唇裂、口唇顎裂、口唇口蓋裂について、男女間で左右差を比較したところ、口唇裂(p=0.0429)ならびに口唇裂+口唇顎裂(p=0.007)において男女間に有意差を認めた。披裂パターンの記録のあった症例は、4,321例中3,576例で裂型別では口唇裂が647例中302例、口唇顎裂が788例中634例、口蓋裂が1,066例中819例、口唇口蓋裂が1,821例中822例であった。
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