本研究の目的は再生歯肉による歯肉溝モデルの開発により、歯周疾患予防法開発のための前臨床研究を推進することである。 Red complexの3菌種(P. g 、T. f 、T. d )とS. gordoniiを用いて、歯根上へのバイオフィルム形成を試みた。SEM観察と菌叢分析により今回使用した4菌種でのバイオフィルム形成が可能であることが明らかになった。 また、人工歯肉を再生したが再現性が低かった。そこで、幹細胞分離が難しかったプロトコールの再検討により、簡易的に分離が可能となった。しかし、再現性ある人工歯肉が得られず、人工歯肉溝の再現は実現に至らなかった。
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