| 研究課題/領域番号 |
16K15869
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| 研究機関 | 関西医科大学 |
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研究代表者 |
瀬戸 奈津子 関西医科大学, 医学部, 教授 (60512069)
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| 研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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| キーワード | インシデント / コンディション / 個人要因 / 医療安全 / 感情・気分状態 |
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| 研究実績の概要 |
看護師の業務環境では、看護師個人の能力や性格だけでなく、疲労・睡眠・体調・気分といった、日々変化する個人要因、すなわちコンディションもインシデントの発生に大きく関連する。本研究では、それらの看護師のコンディションとインシデント発生の関連を明らかにし、業務環境を整えるための看護師のコンディション・アセスメントツールの開発を目指す。そのため、次の１～３ を目的としている。１.インシデント発生に関連する看護師の個人要因（コンディション）の明確化、２.インシデント発生に関連する看護師のコンディション・アセスメントツールの作成・検討、３.インシデント発生に関連する看護師のコンディション・アセスメントツールの信頼性・妥当性の検証
本年度は、インシデント発生に関連する看護師の個人要因（コンディション）の明確化のため、本邦において感情・気分状態とインシデントとの関連についての研究動向を明らかにし、看護実践の場の安全性を向上をさせる看護研究の課題を検討することを目的に文献検討を行った。その結果、感情や気分状態がインシデント発生に関連する因子であるとして発生要因を分析することの効果を示唆していた。以上について、The association between feelings, feeling state, and incidents in nursing: A literature review（インシデントと感情・気分状態の関連についての文献レビュー）というタイトルで、国際学会（The 20th East Asian Forum of Nursing Scholars ABSTRACT BOOK FOR POSTER PRESENTATIONS 71頁）で発表した。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成28年度は、研究協力者の貢献により、文献レビューを順調に進めることができ、当初の計画通り、インシデント発生に関連する個人要因（コンディション）がほぼ特定された。
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| 今後の研究の推進方策 |
当初の計画通り平成29年度は、コンディションについて疲労・睡眠・体調・気分の４領域に、追加・統合等を進めながら「インシデント発生に関連する看護師のコンディション・アセスメントツール」の作成に取り組むことができる。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
平成28年度は、大阪府内の大学院生である研究協力者の多大なる貢献により、交通旅費・会議費や図書費等を大幅に節約することができ、文献レビューを順調に進め、当初の計画通り、インシデント発生に関連する個人要因（コンディション）がほぼ特定された。 しかしながら、年度半ばでその研究協力者が遠方に就職することが決まったため、次年度以降に研究計画の遂行上、交通旅費・会議費等の経費が必要になると見込んでいる。
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| 次年度使用額の使用計画 |
平成29年度は、平成28年度の研究協力者が研究分担者となり、新たに同施設に着任した研究分担者1名追加したため、交通旅費・会議費等の経費が必要になる。会議では、平成28年度に得られたデータについて研究者間で吟味・検討を重ね、インシデント発生に関連する看護師のコンディション・アセスメントツールを作成する。
アセスメントツールを作成後、対象看護師（約500名）の年齢・性別、看護師経験年数等の属性、作成したアセスメント項目、特定された個人要因であるコンディション（疲労・睡眠・体調・気分等）の既存の尺度からなる調査票を作成し、それを用いて調査を実施する予定である。
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