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2018 年度 実績報告書

寝たきり避難用具開発に向けた脊椎・関節角度測定による“寝たきり姿勢”のモデル化

研究課題

研究課題/領域番号 16K15874
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

坂本 祐子  福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (20333982)

研究分担者 大崎 瑞恵  八戸学院大学, 健康医療学部, 講師 (70525948)
齋藤 史子  福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (40769486)
小俣 純一  福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 助手 (10627326)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード災害 / 避難用具 / 寝たきり高齢者 / 姿勢
研究実績の概要

最終年度は,避難用具の開発には“寝たきり”療養者の姿勢・ケアと脈拍・ストレスの関連性を検証することも必要と考え,連続した1日間の心拍変動を測定した.
対象は,特別養護老人ホーム入所者のうち「障害老人の日常生活自立度判定基準ランクCかつ移動方法がティルト型車椅子・ストレッチャー」とした.心拍変動はアクティブトレーサーAC-301Aを使用し,心電図より得られたR-R間隔の周期的変動を MemCalc を用いて心拍変動の周波数解析を行い,低周波成分(LF)と高周波成分(HF)の比(LF/HF)をストレスの指標とした.
対象者は女性5名,平均年齢88.0±3.1歳,平均要介護度4.4度,平均体重36.2±7.6kg,経管栄養4名(A,B,C,D),日中車椅子に乗車した入所者は1名(E)のみあった.全員が臥床時に何らかの姿勢支持具を使用していた.体位変換に伴うLF/HFの変動は,日中は5名とも顕著な変動は認められなかった.夜間の顕著な変動を示した入所者は1名(D)のみであり,値は24時間の中で最高値を示していた.LF/HFに大きな変動が認められたケアは,経管栄養,おむつ交換,口腔ケアであったが,何れの変動も2・3分であった.しかし,複数回あるおむつ交換・経管栄養ともに,すべてのケア場面で大きな変動が生じたわけではなかった.車椅子乗車したE氏の最高値は朝食時,ついで車椅子とベッド間の移動時であった.経鼻経管栄養のA氏の最高値は半固形化栄養剤の注入中であった.
LF/HFを指標としたベッド上の左右の体位変換による身体負荷は顕著なものではなく,経管栄養やおむつ交換など関節の可動を必要な場合や上半身を挙上などが伴うことでストレスとなるが,短時間で改善することが明らかとなった.

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公開日: 2019-12-27  

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