• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

麻酔科学と看護学を融合したアドバンスト周麻酔期看護過程プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K15877
研究機関横浜市立大学

研究代表者

赤瀬 智子  横浜市立大学, 医学部, 教授 (50276630)

研究分担者 後藤 隆久  横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (00256075)
叶谷 由佳  横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2018-03-31
キーワード看護学 / 麻酔 / 教育
研究実績の概要

本年度、調査2は、周麻酔期看護師の役割を明確化し、その教育プログラムを検討するために、周麻酔期看護師と協働している他職種へのアンケート調査を実施した。看護管理職の有効回答率は約30%であり、主に、周麻酔期看護師として一般看護師の他、多職種との連携も強化し、周麻酔期の患者支援の実施に期待していた。手術室看護師は有効回答率は約40%であり、手術室看護師への麻酔に関連した教育や看護研究の教育の提供、麻酔・手術時の困ったときの相談役として期待していた。麻酔科医師は有効回答率は約80%であり、医学教育をベースとし、特に術前後の看護師の役割の強化に期待していた。これらの結果から、医学教育と共に教育・研究・相談・調整などの高度実践看護教育が必要であることがわかった。調査3では海外の周麻酔期看護師の教育の把握のために、米国とベトナムの麻酔看護師にインタビューを行った。その結果、米国の教育ではシミュレーション教育の重要性を示し、日本より臨床症例数も多く積み重ねていた。また、麻酔看護とは、周麻酔期の患者の恒常性を保つことであることが明確化された。ベトナムでもシミュレーション教育の重要性を示した。大学院における実践型教育過程プログラムとして高度実践看護教育の他、麻酔管理のシミュレーション教育や症例検討数を検討し導入していく必要がある。調査4は麻酔管理に関するエビデンス構築の教育として、手術の危険因子である肥満と疼痛感度の変動についてそのメカニズムを追究し、周術期の鎮痛管理の評価を行うため、実験的アプローチ手法を検討した。モデルマウス及びヒト皮膚組織を用いての感覚神経の組織学的解析と分子生物学的解析を確立した。その結果、肥満の皮膚において神経反発因子SEMA3Aの発現が低下し、疼痛感度の上昇することがわかった。今後もエビデンス構築の教育として、このような思考型教育過程プログラムとして導入する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] 大学院における周麻酔期看護師育成のための教育課程の教育内容および設立経緯の報告2018

    • 著者名/発表者名
      赤瀬智子,伊吹愛,他谷真遵,大山亜希子,周藤美沙子,槇原弘子
    • 雑誌名

      横浜看護学雑誌

      巻: 11 ページ: 36-41

    • DOI

      doi/10.15015/00001278

    • 査読あり
  • [学会発表] 肥満者における皮膚神経線維の形態変化とそのメカニズム解析2017

    • 著者名/発表者名
      槇原弘子, 大山亜希子, 堀井麻里子, 木田真胤, 赤瀬智子
    • 学会等名
      第38回日本肥満学会
  • [学会発表] 肥満に対する疼痛看護ケア方法の開発①-肥満モデルマウスを用いた皮膚神経線維の基礎的検討-2017

    • 著者名/発表者名
      大山亜希子, 堀井麻里子, 槇原弘子, 伊吹愛, 赤瀬智子
    • 学会等名
      第5回看護理工学会学術集会
  • [学会発表] 肥満に対する疼痛看護ケア方法の開発②-ヒト検体を用いた基礎的検討-2017

    • 著者名/発表者名
      堀井麻里子, 大山亜希子, 槇原弘子, 伊吹愛, 赤瀬智子
    • 学会等名
      第5回看護理工学会学術集会
  • [学会発表] 周麻酔期看護学の大学院教育における現状と課題-今後の教育プログラムの確立に向けて-2017

    • 著者名/発表者名
      他谷真遵,周藤美沙子,西由佳,伊吹愛,佐々木晶世,叶谷由佳,後藤隆久,赤瀬智子
    • 学会等名
      日本看護科学学会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi