研究課題/領域番号 |
16K15883
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
藤井 宏子 県立広島大学, 助産学専攻科, 准教授 (80403781)
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研究分担者 |
田中 亮 広島国際大学, 総合リハビリテーション学部, 講師 (50454880)
小玉 一樹 福山平成大学, 経営学部, 教授 (80736934)
佐藤 陽子 広島大学, 病院(医), 副看護部長 (10782584)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | パワーハラスメント / 社会的公正 |
研究実績の概要 |
正当な指導や教育,業務命令であるにもかかわらず,パワーハラスメントであるとされ訴えられる事例は多い。このような訴えは,訴える側の心理的ストレスはもちろん,指導・教育・業務命令を発する者に対しても影響を及ぼすほか,組織の管理者の負担も増大させ正常な組織運営を困難にする可能性がある。そこで本研究は組織の中の公正によらず社会的に公正か否かによりパワーハラスメントを組織の成員が判断可能になることを目的に,裁判事例を基に社会的公正の考え方を検討し,今後の正常な組織運営に資することとした。 平成28年度はこれまでのパワーハラスメントにかかる裁判事例を検討し,「過小評価による配置転換(パワーハラスメント事例)」「過度な指導(一部パワーハラスメント事例)」「職位の応じた業務命令と内容(パワーハラスメントなし事例)」を選定,これらの事例を基にシナリオを作成した。シナリオは映像に換算して5分以内とし,事例の内容は変更せず各事例の業態を変更し作成した(例 工場→医療,ホテル業→飲食業等)。同時に調査対象組織,映像媒体出演者を募り,内諾を得ていることころである。また本研究に関する研究倫理審査を受審し了承を得た。 研究者間で平成29年度に向け計画の調整をはかり,平成29年8月までに映像媒体を作成,その後のデータ収集の方法と分析方法,スケジュール,データを蓄積することを確認した。また調査にかかる各自の分担についても確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成28年度までに研究倫理審査を受審・了承を得ている。平成29年度は映像媒体作成とデータ収集に取り組むことができ,研究期間である3年間以内に示唆を得ることが可能と推測するため。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度に研究者間で調整したスケジュールと役割分担に則り遂行する。調査対象者を募り,調査を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
調査の準備までが完了し,実際の調査に至っていない。そのため調査用映像媒体作成経費および調査にかかる旅費の支出がなかったことに因る。
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次年度使用額の使用計画 |
平成29年度に支出予定である。
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