避難所を想定してベッドの代わりに床に段ボールを敷いた上に寝た状態でカプサイシンジェルと段ボール離被架を使用して睡眠導入効果を検証した。その結果、足底部周囲の温度は、コントロール群よりも実験群で有意差な上昇が認められた。また、実験群の段ボール離被架内の温度は、実験開始直後は上昇し、その後プラトー状態となっていた。睡眠状態までの時間は、コントロール群15.00±2.16min、実験群5.25±2.06minと実験群において短くなっていた。胸部の皮膚表面温度は、コントロール群より実験群で有意に低かった。 以上の結果から、カプサイシンジェルと段ボール離被架による睡眠導入の効果が明らかとなった。
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