研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究は,新人助産師が何に困難を感じ,それを乗り越える因子は何かを明らかにし,ラダーモデルの開発に資することを目的としている。新人助産師のクリニカルラダー助産実践力習熟過程における困難要因と克服要因について明らかにした。インタビュー調査を経てアンケート調査を実施した結果,困難要因は4つのカテゴリ,克服要因は6つのカテゴリが抽出された。さらに,これらの調査結果から,困難要因および克服要因を測定するための質問票(困難要因30項目,克服要因27項目)を作成した。
助産学, 母性看護学
新人助産師のニーズとも言える経時的変化の特徴とクリニカルラダー到達プログラムがうまく噛み合えば,有用性の向上が期待できる。さらに,いわゆるスキル(実践能力)だけでなく, 新人助産師の最初のつまずきを減少させ,助産師のキャリアパスを描きやすくさせ,1年以内の早期離職防止・定着促進が期待できる。本研究成果は,これらにつなげ発展させるための基礎研究として位置づけられる。