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2017 年度 実施状況報告書

連続モニタリングによるSLE患者の疾患インパクトの推定と疲労感トリガー要因探索

研究課題

研究課題/領域番号 16K15899
研究機関甲南女子大学

研究代表者

牧本 清子  甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 教授 (80262559)

研究分担者 井上 満代  兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (70803667)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードSLE / 睡眠指標 / 夜間覚醒 / むずむず足症候群 / モニター
研究実績の概要

昨年は倫理委員会で、対象者のデータ収集協力への負担の件で、申請に時間がかかった。また、対象患者が途中で、症状悪化のため、データ収集を中断するなどデータ収集が遅れた対象者がいたが、計4名のデータを収集することができた。この1名は途中で症状が悪化し、入院することとなったが、患者の要請で、入院後も継続してデータ収集を行った。これは事例として現在、論文を執筆中である。睡眠の質はPittsburgh Sleep Quality Index (PSQI)、むずむず足症候群はInternational Restless Legs Syndrome (IRLS)を用いた。睡眠の質に関しては、ネムリスキャンを用い、睡眠時間、覚醒回数、睡眠効率などを1か月収集した。疾患の重症度は、Systemic lupus erythematosus disease activity index (SLEDAI) を用い、入院前と再発期のデータをt検定で検定した。SLEDAI scoreは2.5倍増加した。ステロイドは3.5倍に増量された。 PSQI scoreも2倍に増加した。PSQI 項目のなかで、’夜中や早朝に目が覚める’,‘起きてトイレにいかなければならない’眠剤を使う’などが悪化した。IRLS も0から12に増加した。ネムリスキャンのデータでは、起き上がった回数が有意に増加した。しかし睡眠時間、睡眠効率などは有意な変化がみられなかった。自己申告による睡眠指標で、安定期と悪化時の相違は、ネムリスキャンの睡眠のモニター指標結果と一致していた。一番顕著な変化は、フレア期の最後にむずむず足症候群が出現したことであった。夜中や早朝に起き上がる回数やむずむず足症候群は疾患の悪化の指標となることが示唆された。本研究の成果は台湾で開催されるアジアリューマチ学会で発表予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

倫理委員会での申請が遅れたことや患者の症状の悪化で、データ収集を中断した例などがあったためである。本年度は、症例を増やすため、フィールドを増やすようにしており、データ収集とデータ解析を終了する予定である。

今後の研究の推進方策

現在、1病院をフィールドとして追加し、倫理委員会の申請を行っている。目標としている30の症例のデータは収集可能と考えている。

次年度使用額が生じた理由

データ収集が遅れたため、フィールドへのデータ収集の旅費、学会発表、英文校正の費用などが繰り越しになった。本年度は、フィールドを増やすので、モニター機器も追加購入予定である。

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公開日: 2018-12-17  

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