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2017 年度 実施状況報告書

蘇生処置拒否の代理意思決定を支援するクリティカルケア看護師の教育支援モデル 開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K15900
研究機関島根大学

研究代表者

森山 美香  島根大学, 医学部, 講師 (50581378)

研究分担者 伊東 美佐江  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (00335754)
秋鹿 都子  島根大学, 医学部, 准教授 (90342279)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード蘇生処置拒否 / DNAR / クリティカルケア看護師 / 困難感 / モデル開発
研究実績の概要

前年度に実施したクリティカルケア看護師に対するインタビューデータの分析を実施した。その結果、クリティカルケア看護師は、DNARの意思決定を行う家族との信頼関係の構築のしづらさ、家族に踏み込むことへの躊躇、連携調整の未熟さなどの困難感を抱えており、主体的にDNARの意思決定支援を実施できていなことが示唆された。ICUという時間的に余裕のない状況下において、DNARの意思決定を行う危機的状況にある家族、医師や看護師に対するコミュニケーションスキルの不足や死生観などが困難感の影響要因と推測された。先行研究においては、DNARの意思決定を行う家族に関わるクリティカルケア看護師の困難感とその影響要因に焦点を当てた研究はない。そこで、DNARの意思決定を行う家族に対するクリティカルケア看護師の主体的な関わりを促進できるような教育の示唆を得るために、困難感の実態とその影響要因を明らかにするための全国的な質問紙調査を実施した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

1: 当初の計画以上に進展している

理由

インタビューデータの分析が順調に終了し、それを基にしたDNARの意思決定を行う家族に関わるクリティカルケア看護師の困難感に関する質問紙調査が当初より早い時期に開始できたためである。

今後の研究の推進方策

質問紙調査のデータ分析結果をもとに、DNARの意思決定を行う家族に関わるクリティカルケア看護師の困難感に関する尺度開発を行う。また、同時に困難感の要因分析をもとに必要となる支援について検討し、モデル開発を行う。

次年度使用額が生じた理由

調査票送付に要する通信費が予定した金額より低額となった。次年度は、調査票の分析に使用するソフトの購入、成果発表のための旅費・参加費、英文投稿の校正費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2018 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件)

  • [学会発表] Difficulties of Nurses who are Involved in Family’s Decision-Making for DNAR( Do-Not-Attempt-Resuscitation) in Critical Care.2018

    • 著者名/発表者名
      Mika Moriyama, Misae Ito, Keiko Matsumoto, and Satoko Aika
    • 学会等名
      21th East Asian Forum of Nursing Scholars & 11th International Nursing Conferences.2018
    • 国際学会
  • [学会発表] Difficulties of a Critical Care Nurse Involved in Family’s Decision-Making for DNAR: A Case report.2017

    • 著者名/発表者名
      Mika Moriyama, Misae Ito, Keiko Matsumoto, and Satoko Aika
    • 学会等名
      TNMC & WANS International Nursing Research Conference 2017
    • 国際学会

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公開日: 2018-12-17  

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