• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実績報告書

肝移植レシピエントに対する術後の身体活動基準の確立に向けた基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16K15902
研究機関宮崎大学

研究代表者

金岡 麻希  宮崎大学, 医学部, 准教授 (50507796)

研究分担者 藤田 君支  九州大学, 医学研究院, 教授 (80315209)
木下 由美子  九州大学, 医学研究院, 講師 (30432925)
中尾 久子  九州大学, 医学研究院, 教授 (80164127)
潮 みゆき  九州大学, 医学研究院, 助教 (40622113)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード肝移植 / 身体活動量 / 周術期看護
研究実績の概要

本研究は肝移植レシピエントに対する術後の身体活動基準の確立に向けた基礎的研究である。術前~術後1年までの4ポイントで、それぞれ、日常生活における1週間の身体活動量について、活動量計を用いて計測した。50名を対象としたが、計測できたのは、術前39名、術後3ケ月44名、術後6ケ月44名、術後12ケ月43名であり、4ポイント全てにおいて身体活動量が調査できたのは29名だった。29名の集計の結果、1日あたりの平均歩数は術前3278±2462歩/日、術後3ケ月3436±1475歩/日、術後6ケ月4705±2454歩/日、術後12ケ月5616±2405歩/日であり、一元配置分散分析において有意差が確認された。多重比較においては、術前と術後6ケ月、術後12ケ月、術後3ケ月と術後12ケ月で有意差が見られ、時間の経過により歩数が着実に増えていることが確認された。また生活習慣病予防に有効な中強度以上の活動量の1週間当たりの時間数は、術前46±73分/週、術後3ケ月31±31分/週、術後6ケ月56±69分/週、術後12ケ月68±68分であり、歩数と比較して非常に個人差が激しい状況であった。Kruskal-Wallis検定においても有意差はなく、術前から術後12ケ月を通して中強度以上の活動量の変化は確認できなかった。さらに、軽いジョギング程度の6Mets以上の強度に限定した活動時間の平均は、すべてのポイントで5分以下であり、大多数が運動と言える強度の活動は行っていない実態が明らかとなった。強度の運動を週当たり20分以上行っている人数は、術後6ケ月で2名、術後12ケ月で1名と限定された。以上より、術後3ケ月時点で1日あたりの歩数は術前同程度となり、その後も歩数は増えていくが、健常人と同程度、あるいは運動を行うには少なくとも術後12ケ月以上の経過が必要であることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 肝移植後患者の日常生活における身体活動量と関連要因2019

    • 著者名/発表者名
      田中さとみ、金岡麻希、藤田君支
    • 雑誌名

      日本移植・再生医療看護学会誌

      巻: 14(1) ページ: 30-38

    • 査読あり
  • [学会発表] 肝移植後発症糖尿病患者の日常生活における身体活動量の実態調査2019

    • 著者名/発表者名
      金岡麻希、田中さとみ
    • 学会等名
      第10回日本健康運動看護学会学術集会
  • [学会発表] 肝移植患者の術前・術後3・6ケ月における身体活動量の変化2019

    • 著者名/発表者名
      田中さとみ、金岡麻希、潮みゆき、藤田君支
    • 学会等名
      第39回日本看護科学学会学術集会

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi