研究実績の概要 |
1.「がん患者へのレイキ活用に関する文献検討」:国内文献が見当たらない(杉山智江,2016)ことから、国外文献レビューを行った。「Reiki」「Cancer」をKey wordsとし検索した結果Pub Med (1961~2017)357件、Cochrane Register of Controlled Traials(All years)1件、EBSCO host(2001~2017)17件であった。このうちReikiとCancerに関する文献は23件であり多数の国で発表されていた。23件のうち文献検討は7件であり、研究方法や、効果の評価、研究のサイズなどさらなる検討が必要(Henneghan,AM.2015,Gonella,S.2014, Demir,M.2013, Potter,PJ.2013,Coakley,AB.2012,)であり、Joyce,J(2015)は、抑うつと不安へのReikiの効果についてRCTの結果では効果があるとは言えなかった。Reikiの施術者レベル,経験年数,手技が記載されている論文は少なく、施術場所や施術時間が不適切であり、主観的評価尺度が多く、客観的評価はBP,HR,Pなどのバイタルサインズであった。 2.血流量計の測定用具の検討:施術を受ける者と施術者の両者の血流量を測定した。施術を受ける者は、ヒーリング中に血流量が増加する自覚があり、客観的血流量の増加時間と一致した。 3.質問紙調査用紙の検討:エドモンド症状評価システム改訂版(日本語版)(Edmonton Symptom Assessment System Revised Japanese version:ESAS-r-J)を使用し今の10症状と身体の痛みの部位を調査する。記入者の負担が最小限であり、現在の状態を判りやすく明示できる指標として有用である。許諾の必要なく使用が許可されている。
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