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2019 年度 実績報告書

補完代替医療におけるエネルギー療法「レイキ」のがん患者への活用モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16K15906
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

杉山 智江  埼玉医科大学, 医学部, 助教 (50320693)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードレイキ / レイキヒーリング / エネルギー療法 / 補完代替医療 / がん患者 / 看護 / 国内文献検討 / 国外文献検討
研究実績の概要

国外(米国、英国、ドイツ)では、がん専門病院やホスピスで補完代替療法が活用され、西洋医学と補完代替療法を統合した統合医療へシフトしている(飯野2008)。補完代替医療の一つである「レイキ=霊気」は、臼井甕男(1865-1926)が鞍馬山で開発し、海外に渡り「Reiki」として世界に広められ日本に逆輸入されたエネルギー療法であり、心身魂を癒し自己治癒力を高める。「レイキ」ががん患者の心身の苦痛を緩和し一助となることが本研究の狙いである。今回、国内外の文献から、がん患者への「レイキ」の活用と効果を明らかにした。
国内文献検討(杉山2016)では、過去20年間(1996-2016)の関連文献318件中「レイキ」の記述がある36件を対象とした。「レイキ」を「中心に記述5件」「説明・記述14件」「キーワードのみ17件」であった。医療での「レイキ」の活用や効果は国外文献の引用が殆どであり、国内の報告はなかった。
国外文献検討(テイラー2018)では「Reiki」「Cancer」をキーワードとし375件中(1961-2018)「Reiki」の効果に関する20件を対象とした。「文献レビュー4件」「がん患者へのReiki施術により疼痛や不安が軽減など13件」「効果はない3件」であった。医療機関でのがん患者への「Reiki」の効果は明らかにされていなかった。エンドポイントを客観的評価とすることやセラピストの質確保が効果に影響することが示唆された。
今回、客観的評価として唾液アミラーゼやオキシトシン(唾液・尿)を検討したが実施には至っていない。今なお医療での「Reiki」エビデンスを提示すべく「Reiki」教育後の効果(MeLisa 2020)や対象者数千人以上の効果(Priscilla 2020)が報告されている。今後は、日本でも「レイキ」の客観的評価の指標を明らかにして本研究を継続していきたい。

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公開日: 2021-01-27  

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