在宅や緩和ケアの遺族に関して、教育的介入を含んだ遺族支援プログラムは、近年盛んに実施されているが、クリティカルケア領域の遺族を対象としたものではない。クリティカルケア領域で死別体験をした遺族の精神的健康状態は、身体的・精神的・社会的要因が影響しており、遺族ケア構築に向けて、高齢者世帯と核家族化の増加、近隣住民同士の交流減少等、社会構造の変化に対応した取り組みが必要である。 本研究により、クリティカルケア領域で死別体験をした遺族支援プログラムを開発することは、遺族の生活の質を高めることができ、さらに、遺族を支援する専門職者としての知識・技術を身につけ、質の向上に資することができると考える。
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