研究課題/領域番号 |
16K15909
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
浅野 美知恵 東邦大学, 健康科学部, 教授 (50331393)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ターミナルケア / 看護学 / がん看護 / 学習 / 経験 / 転換 / 教育プログラム / 臨床教育 |
研究実績の概要 |
本研究は、看護師のターミナルケア体験を学習へ転換する支援プログラム(以下、看護師支援プログラム)を開発することである。本年度は、前年度に考案した支援プログラムを適用し検証によりプログラムの精錬を図ることであったが、準備に時間を要したため計画を変更して1年延期とした。支援プログラムを適用するための準備のために、以下を実施し成果を得た。 1.調査結果に関する成果発表を実施 2017年度実施の調査結果の一部を国際がん看護学会(ICCN, Auckland, New Zealand、September 23-26, 2018)で、NURSES’ COGNITIVE ACTIVITIES IN THE PROCESS OF SHARING TERMINAL CARE EXPERIENCES(ターミナルケア体験を共有する過程における看護師の認識活動に関する研究)と題して発表した。ターミナルケア、学習支援方法等に関する情報収集・意見交換を行い、支援方法の示唆を得た。 2.看護師支援プログラム検証の準備を実施 考案したターミナルケアの体験を成長へと転換できる学習を促進する支援プログラムを検証するための準備として、①ターミナルケア体験の語り合いを促進する学習機会の提供と、②研究協力施設および研究協力者との調整を計画した。その結果、①ターミナルケア体験の語り合いを促進する学習機会の提供を実施するための現実的な方法を選定するまでに時間を要した。その企画を立案し2019年7月以降に4回程度開催する準備をしているところである。そのため、②研究協力施設および研究協力者との調整に入るのが遅れているが、2019年度に実施する計画を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2018年度に予定していた看護師支援プログラムを実際に適用し、実施し検証する予定であったが、準備に時間を要したため、期間内に実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度は、次の内容を実施する。 1. ターミナルケア体験の語り合いを促進する学習機会の提供を実施する。7月から4回程度実施する。内容は、事例検討、国内外のターミナルケア関連の研究成果の共有、課題に対する意見交換などである。一方、2. 研究協力施設および研究協力者との調整を進めて、9月から看護師支援プログラムを実際に適用し、実施する。評価した検証結果に基づいて看護師支援プログラムの精錬を図る。初年度の研究協力施設を予定。さらに、3. 成果発表の準備を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
2018年度に予定していた看護師支援プログラムを実際に適用し、実施し検証する予定であったが、準備に時間を要したため、期間内に実施できなかったことが使用額に影響した。2019年度は、検証に必要な調査、関連学会への参加・情報収集、および、データ整理・分析・報告書作成等に使用するノートパソコン(Windows 7・8 のサポートが終了するため)の購入に使用する予定である。
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