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2016 年度 実施状況報告書

ウェアラブル端末を用いた心不全遠隔支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K15910
研究機関日本赤十字看護大学

研究代表者

梅田 亜矢  日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教 (00734013)

研究分担者 鈴木 誠  亀田医療大学, 総合研究所, 客員研究員 (00721721)
飯塚 裕美  亀田医療大学, 総合研究所, 客員研究員 (20729115)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード遠隔医療 / ウェアラブル端末 / 心不全 / モニタリング
研究実績の概要

遠隔医療は、超高齢社会、家族制度の変容などの社会的課題を抱える我が国にとって、着目すべき分野である。医療の効率性向上とコスト削減の重要なカギを握っているが、インフラの整備など初期投資がかかることと、医療とITを結びつける知識が必要なことなどからエビデンスの蓄積がなされていない。
心不全患者は病態の複雑さと緻密な自己管理を必要とされるため、再入院を繰り返しており、患者自身のQOLの低下をもたらすだけでなく、医療経済的にも悪影響を与えている。心不全患者に、在宅において遠隔医療を行い、医療者が細やかに対応できるモデルを作ることは、患者のQOLの向上、セルフケア行動の改善、再入院や緊急入院を減少などの効果が期待される。そこで本研究では、「心不全患者のウェアラブル端末を用いた遠隔支援プログラム」を作成することを目的とする。そのために1.ウェアラブル端末を組み込んだモニタリングシステムの構築 2.モニター調査を実施し、装着率やウェアラブル端末のデータと臨床データとの関連性などを調査 3.「心不全患者のウェアラブル端末を用いた遠隔支援プログラム」を作成し、パイロット調査を実施し実現可能性を調査する。H27年度は、モニタリングシステムの構築を行なった。すべてを新規に開発するのではなく、ウェアラブル端末はコスト軽減と普及につなげるため市販のものを利用することとした。得たいデータが取得可能か、操作が容易か、装着感がよいかなどの観点で、数名に実際にウェアラブル端末を使用してもらい比較検討した。機種を選んだ後、API: Application program interfaceを使用し、心拍数、歩数、消費カロリー、座っている時間、軽い運動をしている時間、睡眠時間、寝返り回数などの時系列データの取得方法を開発した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成27年度は開発期に充てており,ウェアラブル端末の選定、複数項目のデータ取得方法を開発したことから,研究は概ね順調に進展している.

今後の研究の推進方策

今年度はモニター調査として、1~3か月装着後に装着感や、日常生活への影響、装着を継続するにはどのようなことが必要かなどをインタビュー調査する予定である。また、モニター調査でウェアラブル端末から得られたデータと、臨床データ・症状を比較し、関連性やデータの信頼性の検証をすすめる。

次年度使用額が生じた理由

初年度にデータ収集のためアプリ開発を行おうと計画していたが、モニター調査の段階ではAPIの利用で十分対応できたため。

次年度使用額の使用計画

モニター調査に向け、ウェアラブル端末の購入、研究参加者への謝礼へ使用する計画である。モニター調査後にアプリ開発を行う予定である。

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公開日: 2018-01-16  

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