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2016 年度 実施状況報告書

小児がん・脳腫瘍患児ときょうだいとの関係に着目した家族支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16K15921
研究機関東京大学

研究代表者

佐藤 伊織  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (20622252)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードQOL / 家族看護学 / 小児看護学 / PRO / 小児がん看護学 / きょうだい / 臨床研究 / 外来看護
研究実績の概要

がんと診断された子どもの家族は、外傷的体験に晒され、大きな心理的影響を受ける。看護師には、本人ときょうだいを含む家族全体がストレスに対処できるようサポートすることが求められている。本研究の目的は、診断を受けた時期を中心に、家族全体を対象とする介入プログラムの日本版を開発することである。
平成28年度には、小児がん闘病が患者・家族に与える影響を多面的に明らかにするために、次の研究を行った。
1)非ホジキンリンパ腫患者の治療中から治療後にかけてのQOLの実態およびQOLに影響する要因を明らかにするために、非ホジキンリンパ腫を対象とする2つの臨床試験におけるQOL調査を計画し、遂行中となった
2)外来受診中の小児がん患者における経済負担および経済負担感の実態を明らかにするために、インタビュー調査を行った。現在、データを追加した上で結果の公表準備中である
3)小児科外来においてがん患者・経験者に対して使用可能ないくつかのQOL尺度を検討し、e-PROを用いた実装に向けて、準備を開始した
以上から、平成28年度中の成果として、特に2)について、1人の小児がん患者が複数の経済負担を抱えていること、その一つ一つの経済負担、あるいは経済負担の全体に対して4種類の負担感を感じていることが明らかとなった。さらに、この負担感を感じる要因が【親からの経済的支援】、【現在の経済負担への納得】、【現在の経済負担への納得のいかなさ】、【将来の見通しと不安】の4つに大別される可能性があることを示した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通りに進めることができているため。

今後の研究の推進方策

当初の計画通りに進める。

次年度使用額が生じた理由

平成28年度に実施することができなかった、海外での実践状況の情報収集について、国際小児がん学会(平成29年度;ワシントンDC、平成30年度;京都)等の機会を利用して実施する。

次年度使用額の使用計画

平成29年度および平成30年度に、国外旅費/国内旅費として使用する

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 小児がん看護の場における高次脳機能障害をもつ子どもと家族の理解2016

    • 著者名/発表者名
      佐藤伊織, 上別府圭子
    • 雑誌名

      小児看護

      巻: 39 ページ: 1615-1619

  • [雑誌論文] グリオーマ手術に適切なQOL評価2016

    • 著者名/発表者名
      佐藤伊織
    • 雑誌名

      グリオーマ治療のDecision Making

      巻: 1 ページ: 132-134

  • [雑誌論文] 小児がん臨床研究と子どものインフォームド・コンセントとアセント2016

    • 著者名/発表者名
      佐藤伊織, 滝智彦, 上別府圭子
    • 雑誌名

      堀部敬三, 福澤正洋, 真部淳, 小川千登世, 瀧本哲也, 齋藤明子編.

      巻: 1 ページ: 290-303

  • [学会発表] QOL/PROの臨床活用に関する研究の紹介2017

    • 著者名/発表者名
      佐藤伊織
    • 学会等名
      第2回QOL研究セミナー
    • 発表場所
      東京大学情報学環福武ホール(東京都文京区)
    • 年月日
      2017-03-18 – 2017-03-18
    • 招待講演

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公開日: 2018-01-16  

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