研究課題/領域番号 |
16K15937
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
五十嵐 ゆかり 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (30363849)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 多文化共生 / 外国人 / シミュレーション教育 / 教育プログラム / プログラム開発 |
研究実績の概要 |
医療現場における外国人患者への対応では、ファーストコンタクトからうまくいかないことが多く、その後のケアにうまく結びつかないのが現状である。 近年の日本における外国人の人口潮流をみると、2017年に外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律(技能実習法)が施行されたり、2018年に「出入国管理及び難民認定法及び法務省設置法の一部を改正する法律」が交付されたことにより、日本に多様な背景を持つ生活者が増加している状況であるため、今後医療の現場においても同様の状況になっていくことが予測される。法律などの変更によって急速に変化していく社会状況に対応するためにも看護者の人材育成は重要な課題である。 そのため、本研究は、医療者の外国人対応力の獲得をめざしたシミュレーション教育を導入し、医療グローバリズムを醸成することを目指して、『トランスカルチャラル・ナーシング・シミュレーション』の教育プログラム開発することを目的とする。
平成29年度の主な計画は、参加者のレベルに合わせた初級、中級、上級、プロフェッショナルの4段階の各コースのパイロット調査をし、その後、プログラム提供を行う予定であった。しかし、パイロット調査や教育プログラムの提供にまでは至らなかった。教育プログラムの提供にまでは至らなかったが、教育プログラム提供の準備としてETHNIC(Education and Training for Healthcare Professionals to Foster Multicultural Coexistence) のWEBサイトの整備、またプログラムに使用する学習教材として「実際に起こったトラブルから学ぶ!現場で役立つ外国人患者とのコミュニケーション(丸善出版)」の全3巻の映像教材を作成した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度の計画はプログラムの作成と本調査であった。進捗としては、プログラム内容とプログラムに使用する教材作成はおおむね終了しているが、パイロット調査やプログラムの提供にまでは至らなかった。そのためやや遅れている状況である。現在はプログラム提供を行うための計画書を作成している段階である。
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今後の研究の推進方策 |
計画書が倫理審査を通過した後は、対象者のリクルートを開始する。4段階のコースを設定したがまずは初級のプログラム提供を行う。その後データを分析し、プログラムの評価を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の遂行が困難な時期があったため、研究費に残額が生じた。研究が計画よりやや遅れているため、被験者への謝礼が支払われなかった。
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