1.介護老人保健施設に勤務するケアスタッフが,認知症高齢者に日常的な自己決定支援介入を8週間継続した結果①認知症高齢者の前頭葉機能,精神機能,生活の質の有意な向上②スタッフの認知症高齢者に対するネガティブな感情表現の低下傾向), がみられた。 2.認知症治療病棟で月に1回,20分間の学修会を継続した結果,学修会6回実施後には,①自己決定支援実施割合の変化②道徳的感受性質問紙下位項目「道徳的責任感」の平均値の上昇③病棟,自分自身の意識の変化,がみられた。研究者と実践者とが協働し日常のケアを振り返り共有する場を設定することが,スタッフの意識の高まりやケアの変化に繋がることが示唆された。
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