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2016 年度 実施状況報告書

学童期にある発達障害児と保護者への対人関係支援~学校生活に焦点をあてて

研究課題

研究課題/領域番号 16K15966
研究機関北海道科学大学

研究代表者

草野 知美  北海道科学大学, 保健医療学部, 助教 (50736311)

研究分担者 山本 八千代  北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (10295149)
前田 尚美  北海道科学大学, 保健医療学部, 助教 (60407129)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード発達障害児 / 学童期
研究実績の概要

研究テーマである学童期にある発達障害児と保護者への対人関係支援を探求するために、平成28年度は、未成年の子どもをもつ保護者が発達障害の特性をどのように理解しているのかを明らかにすることを目的として、保護者を対象にアンケート調査を行った。アンケートの調査項目は、基本的属性、発達障害の特性の理解度(筆者らが作成した17の質問項目に特性を「知っている」「知らない」で回答を求めた)、発達障害の特性を持つ児童との関係について(困難が生じた経験の有無、相談相手など)で構成した。研究協力者152名中20歳以上の子どもを持つ保護者もしくは子どものいない回答者は分析から除外し、20歳未満の子どもを持つ保護者137名を分析対象として分析を行った。その結果、発達障害の特性について、集団行動や対人関係で問題が生じやすいことは、多くの保護者が理解していた。しかし、感覚が過敏な子どもがいることの理解度は低いことが推察された。感覚の過敏さは個人によって異なり、周囲の理解や知識がないことによってクラスに受け入れられなかったり誤解される可能性がある。クラスメイトや保護者の理解がえられるよう調整し支援する必要がある。また、90%以上の保護者が、発達障害に関して理解を深めたいと考えていたことから、保護者を対象とした講演会の実施などを検討していく必要がある。これらの研究結果を、平成29年度学会で発表するため準備を行っている。また、発達障害の特性を持つ児童と定型発達児童との関係については、さらに情報を収集し調査を実施していく予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

倫理審査及び対象者の選定、依頼に時間を要している。

今後の研究の推進方策

今年度は、発達障害児童を持つ母親、定型発達児童の母親からのインタビュー調査を行う。また、平成28年度にえたアンケート結果を学会で発表する予定である。

次年度使用額が生じた理由

平成28年度は、インタビュー調査をおこなっていないため、それにかかる費用の支出がなかったため。平成29年度にインタビュー調査を行い使用したい。

次年度使用額の使用計画

インタビュー調査を実施するための物品・旅費・人件費として使用したい。

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公開日: 2018-01-16  

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