研究課題/領域番号 |
16K15968
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
太田 喜久子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (60119378)
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研究分担者 |
大西 公平 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 教授 (80137984)
里宇 明元 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60146701)
真志田 祐理子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 助教 (90726580)
増谷 順子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (50709326)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 介護ロボット / 評価ツール / ハプティクス技術 / 移乗動作支援 |
研究実績の概要 |
<研究目的>近年要介護者が増加する一方で介護の担い手は十分であるとはいえず介護負担軽減の対策が求められている。本研究ではハプティクス技術を活用した介護ロボット開発過程に参画しながら高齢者と援助者の視点を取り入れた評価ツールを作成することを目的としている。援助者と主な被援助者である高齢者にとってハプティクス技術を活用した介護ロボット開発の評価を実現することは、実用的で有効な介護ロボットの開発に貢献し、実際に使用する援助者の負担を軽減させ、高齢者のQOLを向上させることになる。 <研究内容> 1.介護ロボットに関するこれまでの文献、専門家からの知識提供を受け、評価枠組み検討に必要な知識を整理し、評価視点の抽出を行った。この視点には、介護ロボット使用による高齢者に関わる客観的な評価と主観的反応、援助者に関わる客観的な評価と主観的反応、介護ロボットの安全性や機能性等が含まれる。2.介護ロボット開発メンバーとともに、介護施設を訪問し、介護ロボットへのニーズをヒアリングした。援助者にとって負担となる援助内容や方法、ならびに援助環境について意見交換した。それに基づき、介護ロボットを使用する援助場面を焦点化した。3.焦点化した援助場面における介護ロボットの支援内容、支援方法等について、介護ロボット開発メンバーとともに評価視点を踏まえた協議を重ねた。4.「ロボット介護機器開発のV字モデル」(ロボットイノベーション研究センター)を参考に、当事者の動作の評価、介護ロボット有用性・安全性の評価、介護ロボット導入による実現動作・反応の評価の3つの構成要素からなる評価枠組み案を作成した。
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